太る原因と対策法ドットコムTOP > 痩せるコツって何? > 食べなくても太るってことあるの?

食べなくても太る原因とは?

食べなくても太る人がいます。
食事は1日2食だし、しかも少食。間食も一切摂らず、運動も欠かさない。それなのに太って脂肪がついてしまうケースです。

食べなくても太るという現象は、「摂取カロリー<消費カロリー=痩せる」というダイエットの公式からすれば不可解に思えますよね?摂取カロリーが少ないんだから、脂肪が溜まるはずがないと考えるわけです。

結論から言うと食べなくても太るという人は、以下のような状態によって、脂肪が蓄積しやすくなります。

  • 筋肉が異化して糖新生する(基礎代謝の低下)
  • 脂肪を節約する(脂肪燃焼効率の低下)
  • 脂肪の吸収率がアップする

つまり分かりやすく言い換えると、筋肉が脂肪にどんどん置き換わっていって、締りのないブヨブヨの脂肪になります。メリハリのないボディーラインになってしまうのです。また、脂肪が燃焼しづらくなるため、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をしてもあまり脂肪が減っていかなくなります。脂肪の吸収効率がアップするので、ちょっと食べただけでも(摂取カロリーが消費カロリーより少なくても)、それが脂肪に溜まりやすくなるというわけです。

筋肉が異化して糖新生する

食べなくても太るという人は、食事制限のダイエットによって、どんどん筋肉が減っていっている状態にあります。初めはスムーズに減量が進んでいくでしょう。それは筋肉がたくさんあり、脂肪もある程度減っていくからです。

しかし筋肉にも限りがあり、いつまでも減り続けるわけではありません。
また最初こそ、筋肉と一緒に脂肪も減少しますが、やがてホメオスタシスが働いて脂肪を節約しだします。こうしてダイエットの停滞期に入っていくのです。

食べなくても太るという場合、糖質不足がもっとも太る原因になります。
なぜなら脳のエネルギー源は、ぶどう糖しかないからです。ブドウ糖の供給が途切れることは脳死を意味するので、それはあってはならないことです。そこで食事からブドウ糖が補給されなくなると、筋肉を異化(カタボリック)して、アミノ酸にします。それを肝臓でブドウ糖に作り変える(糖新生)ことによって、脳の栄養を作り出しているのです(このほかにケトン体もエネルギーにできます)。

食べなくても太る原因は、筋肉がどんどん減っていくために、基礎代謝量が落ちるからです。基礎代謝は全消費カロリーの7割を占めるほどですから、どれだけダイエットに不利になるか分かるでしょう。マイクロダイエットとかグローバルダイエット、リエータ、ヒルズダイエットなど、低カロリー置き換え食品が流行っています。しかし食べない食事制限系のダイエットは、筋肉が落ちていくだけなので要注意です。筋肉を落とさないためには、運動(筋トレ)を併用することがポイントになります。

脂肪を節約し、吸収率がアップする

食べなくても太るという人は、食事制限により体が飢餓状態に陥っています。
ふつう飢餓状態というと、絶食や断食など、まったく食べ物を口にしない状態を思い浮かべます。しかし、そのような極端な状況だけではなく、1日2食にしたり、少食にしすぎたりしても飢餓状態となります。

たとえば以下のようなとき、飢餓状態になると思われます。

  • 糖質が不足したとき
  • 1日の摂取カロリーが基礎代謝量より少ないとき
  • 必須栄養素のどれかが欠けたとき

飢餓状態になれば、いつ食べれるかわからないので、体内で脂肪を節約しようとします。これは節約遺伝子の働きによります。日本人はこの節約遺伝子を持っている人が多いといわれています。食べなくても太ると言いますが、食べないからこそ脂肪が蓄積しやすくなって太るといえるわけです。

糖質が不足したとき

糖質不足では脳が飢餓状態になります。
前述したように、ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源だからですね。いったんこの状態に置かれると、どんなにたんぱく質を摂ろうが、脂肪(脂っこいもの)を摂ろうが、野菜をたくさん食べようが、食欲が抑制されなくなります。脳の栄養(ブドウ糖)に関しては飢餓状態には変わりないので、ずっとドーパミンやオレキシン(オレキノン)を分泌して空腹信号を発し続けるからです。

糖質不足の場合の唯一の解決策は、甘いものを少量摂ることです。
たったこれだけで、脳からの空腹信号はストップします。低炭水化物ダイエットとかケトン体ダイエット、食抜きダイエットをしている人は、食欲に苛まれていることでしょう。それは糖質を制限するために、脳が糖質を欲しているからなのです。たまに間食として、チョコレートの一欠けらを食べると、飢餓状態を脱することができるとともに、ストレス解消の役目も果たすのでオススメです。

1日の摂取カロリーが基礎代謝量より少ないとき

食べなくても太るという人は、甘いものは別に制限していない場合があります。
その場合、ダイエットで痩せれない原因は、1日の摂取カロリーが少なすぎるためかもしれません。

少なくとも基礎代謝量以上のカロリーを摂取しなければ、体は飢餓状態と察します。すると脂肪を蓄えたり、節約しようと働くのです。食べすぎはもちろん肥満の元になりますが、1日3食、腹八分目の量はしっかり食べるべきでしょう。

この原理からすれば、1食が160kcalとか170kcalの低カロリー置き換えダイエットは危険だといえます。1日1食の置き換えまでなら、基礎代謝量以上は賄えると思われます。しかし1日2食以上を置きかえてしまうと、基礎代謝量を下回ってしまい、体が飢餓状態になって、筋肉の分解や基礎代謝の低下が起こるリスクがあります。

必須栄養素のどれかが欠けたとき

食べなくても太る人のなかには、糖質も制限していないし、食事も普通に食べているのに、なかなか痩せられないという女性もいます。その場合は、必須栄養素を摂れているか確認してみましょう。

必須栄養素とは糖質のほかに、必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、水分があります。このどれかが不足していると、やはり体は擬似飢餓状態になって、脂肪を溜め込みやすくなります。栄養バランスをしっかり摂り、しかもある程度の量を摂取することが、ダイエットで痩せるための基本中の基本といえます。

必須脂肪酸としては、多価不飽和脂肪酸が挙げられます。
これにはオメガ3であるn-3系(αリノレン酸、DHA、EPA)と、n-6系(リノール酸)があります。脂肪は体の構成成分としても大切です。コレステロールに関しても、脳の神経線維の鞘の構成成分となったり、神経伝達物質に欠かせません。食欲を抑制するセロトニンの分泌と活性化のためにも、必要不可欠なわけです。

食べなくても太る人は、必須アミノ鎖が不足しているのかもしれません。
アミノ酸は言うまでもなく、筋肉の構成材料になります。たんぱく質を摂らないと筋肉が作られないために、炭水化物抜きダイエットをしているのと同じことになってしまいます。筋肉が作られないために、どんどん筋肉量が減っていくからです。

食べなくても太るという人は、ビタミンやミネラル不足に陥っているケースがよくあります。とくにダイエットの食事制限をしていると、食事量が少なくなるだけではなく、大切なビタミンやミネラルまで摂取しなくなる危険があります。これら微量栄養素は、食べる食事量に比例するところがあるからです。

もちろん痩せるためには、すべてのビタミンやミネラルをバランスよく摂ることが大前提です。そのうえで、とくに脂肪や糖質のエネルギー代謝に欠かせないビタミンB1やB2が大切。マグネシウムは高めの血糖値や血圧、血中脂肪値を下げる働きがあり、ダイエットには欠かせません

そのほかカルシウムも骨の強化に大切ですし、カルシウム不足になると擬似飢餓状態となるので注意が必要です。カップ麺やレトルト食品などからリンを多く摂りすぎると、カルシウムの吸収を阻害してしまうので、擬似的な飢餓状態となります。その結果、脂肪が蓄積しやすくなる危険があります。

そのほか、更年期になって女性ホルモンのエストロゲンが減少してくると、骨からカルシウムが溶け出したり、腸管から吸収されづらくなってしまいます。歳をとると脂肪がつきやすくなる原因には、こうした性ホルモンの減少も考えられます。